まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
断水の備えは「原因×住まい×運べる量」で決まる
| 断水の原因 | 予告 | 想定日数 | 事前にやること | 必要な備蓄の考え方 |
|---|---|---|---|---|
| 計画断水(工事・点検) | あり(数日前) | 数時間〜1日 | 直前の汲み置き | 買い足し不要。鍋・浴槽で足りる |
| 停電由来(マンション) | ほぼなし | 数時間〜数日 | 給水方式の確認 | 3日分+携帯トイレ。復電で即復旧 |
| 台風・大雨 | あり(1〜2日前) | 半日〜数日 | 汲み置き+停電対策 | 3〜7日分。停電と同時発生前提 |
| 凍結・老朽管の突発事故 | なし | 数時間〜2日 | 特になし | 3日分の常備で対応可 |
| 大地震で本管損傷 | なし | 数週間〜数か月 | 宅内備蓄+運搬手段 | 7日分が最低ライン |
補足
出典の参照先が変わっています
2024年4月に水道行政が厚生労働省から国土交通省へ移管されました。断水関連の統計・耐震化率・災害時の発表は現在、国土交通省が窓口です。厚労省を出典にしている記事は情報が古い可能性があります。
あなたの家は水が出るか判定チャート|停電断水・地震断水の見分け方

- 計画断水 → 予告どおり全戸で止まります。住まいの方式に関係なく、事前の汲み置きで対応。
- 停電のみ(本管は健全) → 第2分岐へ。
- 台風・凍結 → 停電を伴えば第2分岐へ。伴わなければ戸建て・マンションとも通常どおり出ることが多い。
- 地震で本管損傷 → 方式に関係なく出ません。第3分岐(運搬)へ進んでください。
| 給水方式 | 停電時の判定 | その場の一手 |
|---|---|---|
| 戸建て(直結) | 出る | 通常どおり。ただし電気温水器・給湯器は止まる |
| マンション 直結直圧(概ね3階まで) | 出る | ポンプを使わないため配水圧でそのまま供給される |
| マンション 直結増圧 | 一時的に出る場合あり | 配水管が健全なら2〜3階までの共用水栓が使えることがある。管理会社に非常用給水栓の有無を確認 |
| マンション 受水槽方式 | 高置水槽の残水が尽きるまで | 残水がある間が猶予。すぐに浴槽・鍋へ貯水する |
運べる量から逆算する備蓄量シート|断水に備えて何L置くか
| 世帯像 | ①飲料・調理(3L×人数) | ②トイレ用水 | ③清拭・手洗い(2L×人数) | ④1往復で運べる重さ | ⑤1日の往復回数 | ⑥1日に確保できる量 | ⑦不足分(①+③−⑥) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし20〜40代 | 3L | 0L(携帯トイレ) | 2L | 20kg | 2回 | 40L | 0L(自足可能) |
| 夫婦+未就学児2人 | 12L | 0L(携帯トイレ) | 8L | 20kg+10kg | 1回 | 30L | 0L(ぎりぎり自足) |
| 高齢夫婦2人 | 6L | 0L(携帯トイレ) | 4L | 6kg(リュック型3L×2) | 1回 | 6L | 4L/日 不足 |
| 要介護の親(1人) | 3L | 0L(携帯トイレ) | 2L | 0kg(運搬不能) | 0回 | 0L | 5L/日 不足 |
| 世帯像 | 3日分の宅内備蓄 | 7日分の宅内備蓄 | 2Lボトル換算(7日) | 推奨サイズ配分 |
|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし20〜40代 | 9L(安心分) | 21L | 約11本 | 2L主体+500ml数本 |
| 夫婦+未就学児2人 | 36L | 84L | 約42本 | 2L主体+500ml 1〜2パック |
| 高齢夫婦2人 | 18L | 42L | — | 500ml中心(2Lは持てない) |
| 要介護の親(1人) | 9L | 21L | — | 500ml中心+経口補水液 |
トイレの水は備えない|携帯トイレへの置き換え判断
| 世帯 | 1日の回数(5回×人数) | 3日分 | 7日分(推奨) |
|---|---|---|---|
| 1人 | 5回 | 15回分 | 35回分 |
| 2人 | 10回 | 30回分 | 70回分 |
| 3人 | 15回 | 45回分 | 105回分 |
| 4人 | 20回 | 60回分 | 140回分 |
断水が起きた最初の60分チェックリスト|順番厳守
- [ ] 1. トイレを流す前に排水管の損傷を確認する — 集合住宅は下階に汚水があふれる恐れがあります。確認できないうちは携帯トイレに切り替えてください(神奈川県2025)
- [ ] 2. 貯水する — 浴槽・鍋・やかん・ポリ袋+段ボール箱・清潔なゴミ袋。受水槽方式なら高置水槽の残水がある間だけが猶予です(大阪市水道局2024)
- [ ] 3. 家の中の残水を確認する — 給湯器タンクの排水栓、トイレのロータンク、製氷機の氷。エコキュートなど貯湯タンクには数百リットル入っている機種があります(取扱説明書で取り出し方を確認)
- [ ] 4. 電気で動く水回り機器を止める — 給湯器・食洗機・製氷機の空焚きを防ぎます
- [ ] 5. 給水ステーションの場所と開設状況を確認し、運搬手段を用意する — 水道局サイト・防災アプリで確認。給水袋+リュック+キャリーカート。東京都なら都内213か所、おおむね半径2kmに1か所です(東京都水道局2025)
- [ ] 6. 離れて暮らす高齢親に連絡する — 飲んだ量、残りの水、服薬用の水の有無を具体的に聞いてください
高齢の親の家に別居家族が置くもの|地震・台風の断水に備えて
| 置くもの | 量の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 500mlペットボトル | 7日分21L=42本(1人) | 2Lは高齢者には重く、開栓後も使い切れない |
| 経口補水液 | 6〜12本 | のどの渇きを感じにくく、脱水が重症化しやすい |
| 服薬用の水(小分け) | 別枠で数本 | 飲料と混ぜず「薬用」と書いて分けておく |
| 携帯トイレ | 35回分/人(7日) | 給水所どころかトイレまでの移動も負担になる |
| リュック型給水袋(3L) | 1〜2枚 | 手提げは持てなくても背負えることがある |
注意
水分量の判断は専門家へ
必要な水分量は年齢・体格・健康状態で変わります。腎臓疾患・心疾患・糖尿病などで水分制限や管理がある方は、本記事の目安をそのまま当てはめず、かかりつけ医に平時から相談してください。本記事の数値は一般的な家庭備蓄の目安であり、医療上の指示に代わるものではありません。
世帯人数別・必要量の早見表|3L×人数×日数
| 世帯人数 | 3日分(最低) | 7日分(推奨) | 2Lボトル換算(7日) | 段ボール箱の目安(6本入) |
|---|---|---|---|---|
| 1人 | 9L | 21L | 約11本 | 約2箱 |
| 2人 | 18L | 42L | 約21本 | 約4箱 |
| 3人 | 27L | 63L | 約32本 | 約6箱 |
| 4人 | 36L | 84L | 約42本 | 約7箱 |
| 5人 | 45L | 105L | 約53本 | 約9箱 |
水の種類は「動かさない土台」と「回す分」で分ける
| 種類 | 期限の目安 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 長期保存水 | 5〜10年程度 | 押入れ等に置く「動かさない備蓄」 |
| 市販のミネラルウォーター | 2年前後 | ローリングストックの主役 |
| 水道水の汲み置き | 短め(数日程度とされる) | 計画断水への対応、生活用水 |
運搬道具の選び方
| 道具 | 容量 | 満水時の重さ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ポリタンク | 10〜20L | 10〜20kg | 車が使える戸建て世帯 |
| リュック型給水袋 | 3〜10L | 3〜10kg | 高齢者・階段の上り下りがある人 |
| 手提げ型給水袋 | 3〜6L | 3〜6kg | 短距離のみ。長距離は手が持たない |
| キャリーカート併用 | — | — | 集合住宅・高齢者。段差では使えない |
費用と置き場所|7日分は分散すれば収まる
| 置き場所 | 収まる目安 | 向いている水 |
|---|---|---|
| 押入れ下段・クローゼット | 2〜3箱 | 長期保存水(動かさない土台) |
| キッチンのパントリー・シンク下 | 1箱前後 | ローリングストック用の市販水 |
| ベッド下(高さ20cm以上) | 1〜2箱 | 2Lボトルを箱から出して並べる |
| 玄関収納・下駄箱の下段 | 1箱前後 | 500ml〜1Lの持ち出し用 |
| 車のトランク | 数本 | 500ml中心。夏場は早めに入れ替え |
やってはいけないNG対応
- NG1:排水管を確認せずトイレを流す — 集合住宅では下階に汚水があふれる恐れがあります。最優先の注意点です。
- NG2:断水してから買いに走る — 災害後は店頭から水が消えやすく、確保が難しくなります。備えは平時が鉄則です。
- NG3:汲み置き水を長期間そのまま飲む — 水道水の汲み置きは保存期間が短いとされます。飲用は早めに使い切り、古いものは生活用水へ。
- NG4:浴槽の水を飲む — 雑菌が繁殖しやすく飲料には適さないとされています。生活用水に限定してください。
- NG5:川や池の水をそのまま飲む — 煮沸や浄水器でも除去できない物質があるため、備蓄や給水所の水を優先します。
- NG6:SNSのうわさだけで判断する — 復旧見込みや給水所の情報は、自治体・水道局の公式発表を最優先に確認します。
- NG7:全部を1か所に置く — 浸水や家具転倒で一度に失う恐れがあります。分散収納が基本です。
注意
飲用の可否は慎重に
安全が確認できない水を飲むことは体調を崩す原因になり得ます。不安があれば飲用を避け、給水所の水や未開封の備蓄を使い、体調に異変を感じたら医療機関に相談してください。
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よくある質問
最終確認日:2026年9月2日




