非常食は何日分必要?4人家族・一人暮らし別の早見表
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非常食は何日分必要?4人家族・一人暮らし別の早見表

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まな先生解説
こころ質問
すい要点整理

非常食は何日分必要か:まず結論と国の基準

  • 災害発生からライフライン復旧まで1週間以上を要するケースが多い
  • 災害支援物資が3日以上到着しないことが想定される
  • 物流機能の停止により1週間はスーパーやコンビニで食品が手に入らないことが想定される

「3日」と「1週間」は出所が違う数字です

数字何を根拠にした日数か何をカバーできないか
3日発災直後は人命救助が優先され、支援物資が3日以上到着しない想定への最低限の備え物流停止で店に商品が戻らない期間、ライフライン復旧までの時間
1週間過去の災害でライフライン復旧に1週間以上を要したケースが多いという実績(農林水産省2019)断水そのものの全期間。能登半島地震では解消まで約5か月を要した
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【判定チャート】あなたの家は何日分必要か(5問)

【判定チャート】あなたの家は何日分必要か(5問)
No.質問Yesの意味
Q1自宅は南海トラフ/日本海溝・千島海溝沿いの防災対策推進地域か内閣府(2025年3月)の最大クラス想定では静岡・三重・高知・大分などで断水率90%超。復旧待ち時間が長い
Q2住まいはマンション4階以上か停電で給水ポンプが止まると水道管が無事でも断水。エレベーター停止で水の搬入も困難
Q3家族に要配慮者(乳幼児・75歳以上・持病食・食物アレルギー)がいるか支援物資や避難所の食事が食べられない可能性があり、自前で持つ日数が増える
Q4徒歩10分圏に給水拠点が「ない」、または20Lを運べる大人がいない給水車が来ても取りに行けない。水の自家備蓄で埋める必要がある
Q5在宅避難を前提にしているか(避難所に行かない/行けない)避難所の炊き出しに頼れないため、食事・熱源・トイレを全部自宅で賄う
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判定結果の3ライン

判定目安日数根拠
Yes 0〜1個 → 3日分ライン(最低限)3日支援物資が3日以上届かない想定への最低限の備え(農林水産省2019)
Yes 2〜3個 → 7日分ライン(標準)7日農林水産省が推奨する「1週間分」に一致。物流停止1週間の想定に対応
Yes 4個以上 → 10〜14日ライン10〜14日同ガイドが「ハザードマップに応じて2週間分など多めに」と明記。能登半島地震では断水解消まで約5か月を要した(日本経済新聞2024)
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注意

判定が7日・14日でも「まず3日」を今日そろえる

判定が7日・14日でも、最初から全量を買う必要はありません。まず3日分ラインを今日そろえ、判定日数までを数か月かけて積み上げる進め方で問題ありません。

非常食は何日分必要かが決まったら使う「4本の式」

  1. 食事数 = 人数 × 3食 × 日数
  2. 水(L) = 人数 × 3L × 日数 ※飲料+調理用(農林水産省)
  3. カセットボンベ(本) = 人数 × 0.86本 × 日数 ※1人1週間約6本(農林水産省)を1日あたりに換算
  4. 携帯トイレ(回分) = 人数 × 5回 × 日数 ※1人1日5回×7日=35回分(経済産業省2024)

世帯構成6パターン×3日/7日/14日の早見表

世帯3日分7日分14日分
一人暮らし(1人)9食/9L/15回/約3本21食/21L/35回/約6本42食/42L/70回/約12本
夫婦2人18食/18L/30回/約6本42食/42L/70回/約12本84食/84L/140回/約24本
4人家族(大人2+子2)36食/36L/60回/約11本84食/84L/140回/約24本168食/168L/280回/約48本
高齢の親2人だけの世帯18食/18L/30回/約6本42食/42L/70回/約12本84食/84L/140回/約24本
乳児のいる3人家族27食/27L/45回/約9本63食/63L/105回/約18本126食/126L/210回/約36本
ペット同居(人2+犬猫)18食/18L+ペット用/30回/約6本42食/42L+ペット用/70回/約12本84食/84L+ペット用/140回/約24本
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※乳児のいる家庭は、上記に加えて液体ミルク・使い慣れた粉ミルク・哺乳瓶(または使い捨て乳首)を別枠で用意してください。ペットの水と食事も人数分の計算には含まれないため、頭数×日数で別に確保します。

注意

「置けるか」まで確認してから買う

4人家族7日分の水84Lは、2Lボトル42本=6本入り段ボール7箱、重量にして約84kgです。押入れ下段のおおよそ半分を占める体積になります。2Lでは重くて動かせない場合、500mlボトルに置き換えると同じ84Lで168本になり、体積は増えますが分散して置けます。買う前に「何箱をどこに置くか」を決めてください。

公的な例で検算する

  • 水:2L×6本×4箱(計48L)
  • カセットコンロ+カセットボンベ12本
  • 米2kg×2袋(1人1食75g程度)、パックご飯6個、カップ麺6個
  • そうめん2袋(300g/袋)、パスタ2袋(600g/袋)
  • レトルト食品(牛丼の素・カレー等)18個、缶詰(肉・魚)18缶

世帯タイプ別に「中身」がどう変わるか

項目①4人家族(戸建て)②4人家族(マンション高層階)③一人暮らし④別居の高齢親2人
推奨日数7日7〜14日7日7〜14日
食事数84食84〜168食21食42〜84食
水84L(2L×42本)84〜168L21L(2L×11本)42〜84L
カセットボンベ約24本約24〜48本約6本約12〜24本
携帯トイレ140回分140〜280回分35回分70〜140回分
この世帯だけの追加項目分散保管、車があれば給水運搬役を決める停電でポンプ停止=断水前提。風呂の残し湯+給水袋で生活用水を確保。階段搬入前提で1回の買い物量を分割カセットコンロ未所持なら熱源から着手。加熱不要の食品+モバイルバッテリー重視2Lボトルは持てないため500ml中心。やわらか食・とろみ剤、常備薬とお薬手帳のコピーを7日分以上
参照すべき公的ガイド農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」同上+自治体のハザードマップ農林水産省「単身者向け 災害時にそなえる食品ストックガイド」(2022)農林水産省「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」(2019)
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要配慮者がいる家庭は「日数そのもの」が変わる

  • 治療用ミルク、アレルギー対応食品、やわらか食、とろみ剤は避難所に置いていないことが多い
  • 支援物資は一般的な食品が中心で、届いても食べられない場合がある
  • そのため在宅で過ごす期間が実質的に伸び、自前で持つ日数が長くなる

離れて暮らす高齢の親の「7日分」を帰省30分でセットアップする10手順

  • [ ] ①水は2Lをやめ500ml×42本に置換(7日分)…本人が運べる・開けきれる・飲み残しが出ない。2Lは高齢者には重く、開栓後の管理も難しい
  • [ ] ②湯も電気も不要でそのまま食べられる品を21食(7日×3食)確保…缶詰・レトルトごはん・栄養補助食品。停電時にカセットコンロを使えない可能性を前提にする
  • [ ] ③やわらか食・とろみ剤は普段使いと同じ銘柄で用意…非常時に初めて使う味・形状は受け付けないことがある
  • [ ] ④常用薬1週間分+お薬手帳のコピー…食品より優先度が高い。処方の重複相談はかかりつけ薬局へ
  • [ ] ⑤携帯トイレ35回分を「トイレの中」に置く…物置や納戸だと、断水時に取りに行けない
  • [ ] ⑥カセットボンベ6本と、実際に一度点火して使い方を確認…置いてあるだけで使ったことがないと、本番で使えない
  • [ ] ⑦備蓄棚をスマホで撮って家族LINEに送る…備蓄場所を家族全員が知っているのは34.3%(ミドリ安全2026年3月発表)。場所が共有されていない備蓄は無いのと同じ
  • [ ] ⑧賞味期限が最短のものをメモし、年2回(帰省時)の入替日をカレンダー登録…親世代が単独で入替作業をするのは負担が大きい
  • [ ] ⑨災害用伝言ダイヤル171の使い方を紙に書いて冷蔵庫に貼る…スマホが使えない・充電が切れた状況を想定する
  • [ ] ⑩在宅避難でも避難所に物資を受け取りに行ってよいと伝える…内閣府2024年1月8日付通知で、在宅避難者等にも配布するよう示されています。遠慮して受け取りに行かない高齢者は少なくありません

食料より足りていないもの:トイレと熱源

品目3日分以上備蓄している割合
飲料水69.8%
食料品59.8%
衛生用品38.4%
食品を温める熱源27.7%
携帯・簡易トイレ27.2%
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※全国18歳以上3,000人対象、有効回収1,551人(回収率51.7%)

  1. 携帯・簡易トイレ:備蓄率が最も低い。断水すると水洗トイレは使えず、我慢は健康被害に直結する。1人1日5回×日数で計算する
  2. カセットコンロ+ボンベ:未所持だと、アルファ化米もレトルトも温められない。1台+日数分のボンベを確保する
  3. 水の上積み:飲料水は約7割が3日分を確保済み。7日分ラインへの延長が次の一手
  4. 食料の中身:主食に偏っていないか、加熱不要の食品が1日分入っているかを確認する
注意

生活用水は3Lとは別枠

1人1日3Lは飲料と調理のための水です。トイレ・手洗い・洗い物に使う生活用水は含まれません。浴槽に水を残す、給水袋やポリタンクを用意するなど、飲料水とは別に確保方法を決めておいてください。

日数を増やす前に、置き場所の共有を直す

項目割合
防災食を備蓄している58.6%
最低3日分を備えている12.3%
備蓄場所を家族全員が知っている34.3%
ローリングストックを実施している24.4%
防災について家族と「まったく話さない」42.5%
避難ルートを周知している21.9%
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  1. 備蓄棚・分散先(ベッド下・クローゼット・玄関収納・車)をスマホで撮影し、家族の共有トークに送る
  2. 「誰が」「何を」持ち出すか、在宅避難時に「誰が」給水に行くかを一度だけ話す
  3. 賞味期限が最短の品目と入替時期を、家族共有カレンダーに登録する

「7日分のその先」をどうするか

  1. 給水拠点と運搬手段:自治体サイトで最寄りの給水拠点を確認し、給水袋(3〜10L)とキャリーカートを用意しておく。20Lポリタンクは満水で約20kgあり、運べる人が限られます
  2. 疎開の判断ライン:「断水が◯日続いたら親戚宅・被災地外へ移る」という基準と行き先を、平時に家族で話しておく
  3. 在宅避難か避難所かの再判断:自宅が無事でも、水とトイレが破綻したら避難所や親戚宅に移る選択肢を持っておく

7日分に踏み切れないときの現実的な進め方

  • 食事:48食(36→84食)
  • 水:48L=2Lボトル24本=段ボール4箱
  • カセットボンベ:約13本
  • 携帯トイレ:80回分
週買うもの到達点
1週目携帯トイレ140回分+カセットボンベ3本パック×4最も空白になりがちなトイレと熱源を先に埋める
2週目水2L×6本入り×2箱+主食12食水と主食を3日分から積み増し
3週目水2L×6本入り×2箱+主食12食7日分の水に到達
4週目缶詰・レトルト24個+汁物・栄養補助食品おかず側を7日分へ。主食偏りを解消
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年2回の点検チェックリスト

  • [ ] 水の賞味期限(残り1年を切っていないか)
  • [ ] 主食・缶詰・レトルトの期限(近いものを手前へ移動)
  • [ ] カセットボンベの本数と使用期限(おおむね製造後7年が目安)
  • [ ] 携帯・簡易トイレの数量(人数×5回×判定日数を満たしているか)
  • [ ] 乾電池・モバイルバッテリーの残量と期限
  • [ ] 常備薬・お薬手帳のコピーの更新
  • [ ] 乳幼児の月齢に合った離乳食・おむつサイズか
  • [ ] 家族人数の変化(進学・同居・独立)に量が合っているか
  • [ ] 判定チャートの答えが変わっていないか(引っ越し・親の同居・ハザード情報の更新)
  • [ ] 分散保管した場所を家族全員が把握しているか
注意

健康・持病に関わる備えは専門家へ

持病食・治療用ミルク・アレルギー対応など健康に関わる備蓄は、自己判断だけで決めず、かかりつけ医や薬剤師、管理栄養士などの専門家に相談して内容を決めることがすすめられます。

やってはいけないNG対応

  • 食料だけ日数を満たす:食事は7日分あるのに、トイレも熱源も3日分に届いていない
  • 加熱手段を用意していない:アルファ化米やレトルトはあるのに、お湯を沸かす手段がない
  • 生活用水を計算に入れない:1人1日3Lは飲料+調理用。トイレ・洗い物の水は別に必要
  • 1か所にまとめすぎる:被災で部屋に入れず、全備蓄が取り出せなくなる。分散保管が安全
  • 置き場所を家族に伝えていない:全員が知っているのは34.3%。本人不在時に誰も出せない
  • 買って満足し、期限を切らす:点検サイクルがないと、開けたら全部期限切れになる
  • 食べ慣れない物ばかり:強いストレス下では見慣れない味は食が進まない。普段食を混ぜる
  • 薬・ミルク・アレルギー食を一般食と同じ扱い:本人専用の確保と表示を怠ると、命に関わる事態を招きかねません

よくある質問

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