停電時の必要なもの|1万円台で揃う優先順位リスト30品
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停電時の必要なもの|1万円台で揃う優先順位リスト30品

停電時にまず必要なものは、明かり・情報・電源・水食料・体温維持の5分野です。この順で揃えれば、多くの停電で困る場面をほぼカバーできます。

特に優先度が高いのは次の3つです。

  1. 懐中電灯またはLEDランタン(両手が空くものを人数分)
  2. モバイルバッテリー(10,000mAh以上・充電済み)
  3. 飲料水と加熱不要の食品(3日分が目安)

内閣府の防災情報ページでは、家庭の備蓄として最低3日分、大規模災害に備えるなら1週間分が望ましいとされています。停電は地震だけでなく、台風・大雪・落雷・電力設備の事故でも起こります。実際、2019年の台風15号(房総半島台風)では千葉県を中心に最大約93万戸が停電し、全面復旧まで約2週間を要したと経済産業省の検証報告で公表されています。

この記事では、「何をどの順に、いくらで揃えるか」を具体的な品目と金額の目安つきで整理します。一人暮らし・小さな子どもがいる家庭・離れて暮らす高齢の親、それぞれのケースにも触れます。

ポイント

全部を一度に揃える必要はありません。まず優先10品を1万円台で揃え、その後で季節用品や電源を足していく進め方が現実的です。

結論:停電時に必要なものは何から揃えるべき?

最初に揃えるべきは明かり・情報・電源の3点です。この3つがないと、暗闇での移動、復旧見込みの把握、家族との連絡がすべて止まってしまいます。

最優先の10品(合計1万円台が目安)

以下は、2026年時点でホームセンターや量販店で入手しやすい価格帯の目安です。価格は店舗・時期で変動します。

優先品目目安価格選ぶポイント
1LEDランタン(1台)1,500〜3,000円明るさ200ルーメン以上・電池式
2懐中電灯(人数分)500〜1,500円/本手回し式より電池式が確実
3ヘッドライト(1個)1,000〜2,500円両手が空く。作業・トイレ時に必須級
4乾電池(単3・単4)500〜1,000円器具の電池規格を統一しておく
5モバイルバッテリー10,000mAh2,000〜4,000円スマホ約2回分。PSEマーク付きを選ぶ
6携帯ラジオ(乾電池式)1,500〜3,000円AM/FM両対応・ワイドFM対応
7飲料水2Lボトル1本150〜250円1人1日3L×3日=9Lが目安
8加熱不要の食品2,000〜3,000円缶詰・レトルト・栄養補助食品
9カセットコンロ+ボンベ3本3,000〜5,000円ボンベは1本で約60分が目安
10保冷剤・クーラーボックス1,000〜3,000円冷蔵庫の中身の延命に使う

1〜6だけなら、7,000〜15,000円程度で揃う計算です。7〜10を加えても、2万円前後で最低限の体制はできます。

停電が起きた直後にやること(順番)

  1. 足元を確保する:スマホのライトでいいので、まず明かりをつける。
  2. 停電の範囲を確認する:近所の家や街灯が消えているかを窓から見る。自宅だけならブレーカーを確認します。
  3. 電力会社の停電情報を確認する:各電力会社は停電情報マップを公開しています。復旧見込みが出ることもあります。
  4. スマホの電池を節約する:画面を暗くし、不要なアプリを閉じます。
  5. 冷蔵庫を開けない:ドアを閉じたままなら、庫内は数時間持ちます。
  6. 使用中だった家電のスイッチを切る:通電再開時の火災(通電火災)を防ぎます。
注意

停電時は電気ストーブ・アイロン・ドライヤーなど発熱する家電のスイッチを必ず切り、可能ならプラグを抜いてください。復旧時に無人のまま通電し、周囲の可燃物に着火する通電火災の原因になるとされています。

なぜ停電は起きる?主な原因を深掘り

なぜ停電は起きる?主な原因を深掘り

停電の原因は大きく自然災害・設備事故・電力需給の3つに分かれ、原因によって復旧までの時間が数十分から2週間以上まで大きく変わります。

台風・強風による停電

最も件数が多いのが風水害です。強風で飛来物が電線に接触したり、倒木が電柱を倒したりして送配電設備が損傷します。

2019年の台風15号では、千葉県を中心に最大約93万戸が停電しました。経済産業省の検証委員会報告によれば、倒木による設備被害が広範囲に及び、復旧作業そのものが困難になったことが長期化の要因とされています。山間部や樹木の多い地域は、復旧が後回しになりやすい傾向があります。

地震による停電

地震では、発電所の緊急停止や送電設備の損傷で広域停電が起こります。2018年の北海道胆振東部地震では、道内ほぼ全域が停電する「ブラックアウト」が発生し、約295万戸が影響を受けたと電力広域的運営推進機関の検証報告で記録されています。

地震停電の特徴は、断水・ガス停止・通信障害が同時に起きやすいことです。停電単独より備えの難易度が上がります。

大雪・落雷・設備事故

大雪では着雪による電線の断線、落雷では変電設備のトラブルが起こります。これらは比較的短時間(数時間以内)で復旧することが多い一方、大雪は道路も塞がるため復旧作業が遅れる場合があります。

また、電柱への車両衝突や地下ケーブルの損傷など、局所的な設備事故もあります。この場合は数百〜数千戸規模で、半日程度での復旧が一般的です。

補足

電力需給の逼迫による計画停電は、事前に地域とスケジュールが告知されます。突発的な停電とは性質が異なり、準備する時間があるのが大きな違いです。

停電の原因はどう見分ける?自宅だけか地域全体か

最初に確認すべきは自宅だけの停電か、地域全体かです。判別は「近所の明かり」と「ブレーカー」の2点でほぼ付き、対処法が正反対に変わります。

3ステップの見分け方

  1. 窓の外を見る:近隣の家や街灯も消えていれば地域停電。自宅だけ暗ければ宅内の問題です。
  2. 分電盤(ブレーカー)を確認する:アンペアブレーカーや漏電遮断器が落ちていれば、宅内が原因です。
  3. 電力会社の停電情報を確認する:スマホで各社の停電情報マップを開き、自宅の地域が該当するか見ます。

原因別の対処早見表

状況考えられる原因対処
自宅だけ・ブレーカー落ち使いすぎ・漏電家電を減らして復帰。何度も落ちるなら電気工事店へ
自宅だけ・ブレーカー正常引込線の断線など電力会社(送配電会社)に連絡
地域全体・強風や大雨設備の被害停電情報で復旧見込みを確認し待機
地域全体・地震直後発電/送電設備の停止断水・ガス停止も想定して行動
事前告知あり計画停電・工事事前に冷凍・充電・給水の準備
注意

漏電遮断器(漏電ブレーカー)が繰り返し落ちる場合、漏電の可能性があるため自己判断で復帰を繰り返さないでください。感電や火災につながるおそれがあるとされています。電気工事店や電力会社への相談が安全です。

復旧見込みの調べ方

各送配電会社は停電情報をウェブで公開しています。スマホが使えるうちにブックマークしておくと安心です。復旧見込み時刻が「調査中」のまま長引く場合は、被害が広範囲であるサインと考えて、長期戦の備えに切り替えます。

具体的な解決方法:分野別の必要なものリスト

必要なものは明かり・情報・電源・水食料・体温維持・衛生の6分野に分けると漏れが出にくくなります。以下、それぞれの選び方と数量の目安です。

明かり:1人1灯+部屋用の面光源

照明は「持ち歩く光」と「部屋を照らす光」の2種類が要ります。

  • ヘッドライト:両手が空くため、作業や介助に最適です。1人1個が理想。
  • LEDランタン:食卓やリビングを照らします。200ルーメン以上あれば1部屋を十分に照らせます。
  • 懐中電灯:スポット照明。移動や点検に使います。

ろうそくは火災リスクがあるため、消防庁も停電時の使用に注意を促しています。LED照明を基本にしてください。

ポイント

LEDランタンにレジ袋や白いポリ袋をかぶせると光が拡散し、体感の明るさが上がります。水を入れたペットボトルを上に載せる方法も同じ原理です。

情報:ラジオとスマホの二本立て

停電が広域だと、携帯基地局の非常用電源も数時間〜半日程度で尽きる場合があります。総務省の資料でも、基地局の予備電源は一般に数時間規模とされており、通信が途絶する前提を持つのが現実的です。

  • 乾電池式ラジオ:AM/FM両対応、ワイドFM(FM補完放送)対応だと建物内でも入りやすくなります。
  • 手回し充電ラジオ:非常用の保険。ただし手回しでのスマホ充電は効率が悪く、数分回して数分の通話分程度です。主力にはしないでください。

電源:容量別の選び方

種類容量目安価格帯できること
モバイルバッテリー10,000mAh2,000〜4,000円スマホ約2回充電
大容量モバイルバッテリー20,000〜30,000mAh5,000〜9,000円スマホ4〜6回充電
ポータブル電源(小)200〜400Wh20,000〜40,000円スマホ多数回+LED照明数十時間
ポータブル電源(中)500〜1,000Wh50,000〜120,000円扇風機・小型冷蔵庫・CPAP等
カセットボンベ式発電機80,000円〜屋外専用。長時間の電力確保

医療機器(在宅酸素、CPAP、電動ベッドなど)を使っている家庭は、機器の消費電力(W)と必要時間から逆算してポータブル電源の容量を決めます。例えば消費電力50Wの機器を8時間動かすなら、50W×8h=400Wh。変換ロスを考慮して500Wh以上が目安になります。事前に必ず機器メーカーへ適合を確認してください。

注意

ガソリン式・カセットボンベ式の発電機は屋内・車庫・ベランダの締め切った空間で使用しないでください。一酸化炭素中毒による死亡事故が消費者庁からも繰り返し注意喚起されています。

水・食料:3日分、可能なら7日分

  • 飲料水:1人1日3L×日数。4人家族3日分なら36L(2Lボトル18本)。
  • 加熱不要食品:缶詰、レトルト(そのまま食べられるもの)、パックご飯、栄養補助食品、乾パン。
  • カセットコンロ:ボンベ1本で強火約60分が目安。3日分なら6〜9本あると安心です。

ローリングストック(普段食べて買い足す)方式にすると、賞味期限切れの無駄が出にくくなります。

体温維持:季節で必要品が変わる

夏の停電と冬の停電では、必要なものが大きく違います。

季節リスク必要なもの
熱中症・食品腐敗保冷剤、クーラーボックス、うちわ、冷却シート、電池式扇風機、経口補水液
低体温症・凍結カセットガスストーブ、使い捨てカイロ、アルミブランケット、寝袋、厚手の靴下

衛生:断水を伴う場合の必需品

  • 携帯トイレ(1人1日5回×日数分が目安)
  • ウェットティッシュ、除菌シート
  • ポリ袋(45L)、新聞紙
  • 常備薬とお薬手帳のコピー
まとめ

6分野のうち、明かり・情報・電源は季節を問わず必須。水食料と衛生は日数分、体温維持は季節に合わせて入れ替えるのが効率的です。

ケース別の対処:一人暮らし・子育て世帯・高齢の親

必要なものの総量は人数、優先順位は家族構成で決まります。同じ3日分でも、乳児がいる家庭と高齢者宅では中身が変わります。

一人暮らし(賃貸・ワンルーム)

収納が限られるため、多機能・小型を優先します。

  • ヘッドライト1個+LEDランタン1台(懐中電灯は省略可)
  • モバイルバッテリー20,000mAh 1個(1台で数日分の情報確保)
  • 水9L(2Lボトル5本を押し入れに)
  • 加熱不要食品3日分+カセットコンロ
  • オートロックのマンションは、停電時に自動ドアが使えなくなる場合があるため、非常解錠方法を管理会社に確認しておく

高層階の場合、停電で給水ポンプが止まり断水するケースがあります。水の備蓄は戸建てより優先度が上がります。

乳幼児のいる家庭

  • 液体ミルク(加熱不要・常温で飲める)と使い捨て哺乳瓶
  • おむつ・おしりふきを通常の1.5倍
  • 電池式の小型扇風機(夏)/抱っこで温める前提の防寒具(冬)
  • 暗闇を怖がる子ども向けに、小型LEDライトを1人1個

液体ミルクは調乳が不要で、停電・断水時に有効です。厚生労働省は2018年に国内製造・販売を認可しており、現在は一般の店舗でも入手できます。

離れて暮らす高齢の親

最も準備が難しいのがこのケースです。本人が使えない道具を送っても意味がありません。

  1. 操作が単純な道具を選ぶ:スイッチが大きい、押すだけで点くLEDライト。
  2. 設置場所を決めて置いておく:枕元、玄関、トイレの3か所にライトを固定配置します。
  3. 電池を入れた状態で渡す:包装のまま置かれてしまうのを防ぎます。
  4. 医療機器の有無を確認する:在宅酸素や電動ベッドがあれば、事前に機器メーカーと主治医に停電時対応を相談します。
  5. 連絡手段を決めておく:災害用伝言ダイヤル(171)の使い方を一緒に練習しておきます。
注意

在宅酸素療法や人工呼吸器を利用している場合、停電は生命に関わる事態になり得ます。機器メーカーの緊急連絡先、医療機関、電力会社への事前登録(医療機器使用者の登録制度がある地域があります)について、必ず主治医や機器提供事業者に確認してください。

ペットのいる家庭

  • ペットフード・水を3日分
  • ケージやキャリー(避難時にも使う)
  • 夏はペット用の冷却マット、冬は毛布

予防・再発防止のコツ:停電前にできる準備

停電への備えは「日常の8割充電」と「季節前の点検」の2習慣でほぼ完成します。買い足しよりも、持っているものを使える状態に保つほうが効きます。

台風接近など、予測できる停電への直前準備

台風は数日前から進路が分かります。接近が予想されたら、以下を前日までに済ませます。

  1. スマホ・モバイルバッテリー・ノートPCをすべて満充電にする
  2. 浴槽に水を張る(トイレ流し用。乳幼児のいる家庭は転落に注意)
  3. 冷凍庫の隙間に保冷剤やペットボトルの水を入れて凍らせる(保冷力が上がります)
  4. 現金を用意する(ATM・キャッシュレス決済が使えなくなるため。小銭を含め1万円程度)
  5. 車のガソリンを満タンにする(車内で充電・冷暖房の避難場所にもなります)
  6. 常備薬の残量を確認する

平時の維持管理(年2回でよい)

チェック項目頻度具体的な作業
乾電池の残量・液漏れ年2回器具から抜いて保管。使用推奨期限を確認
モバイルバッテリー3か月に1回充放電して劣化を防ぐ。膨らみがあれば廃棄
飲料水・食品の期限年2回ローリングストックで消費・補充
カセットボンベ年1回製造から約7年が使用期限の目安
ライトの点灯確認年2回全器具を実際に点けてみる

防災の日(9月1日)と、季節が変わる3月頃の年2回を点検日に決めると忘れにくくなります。

ポイント

モバイルバッテリーは満充電のまま放置しても、空のまま放置しても劣化します。50〜80%程度を保ち、3か月に一度は使って充電し直すのが長持ちのコツとされています。

通電火災を防ぐ「感震ブレーカー」

地震の揺れを検知して自動で電気を遮断する装置です。分電盤に設置するタイプのほか、コンセントに差すだけの簡易型(数千円)もあります。内閣府や消防庁は、地震後の火災対策として設置を推奨しています。自治体によっては設置費用の補助制度があるため、お住まいの市区町村に確認してみてください。

専門家・公的情報の見解

公的機関の推奨は「最低3日分、可能なら7日分」で一致しています。停電単独ではなく、断水・物流停止を含めた複合被害を前提にしている点が共通しています。

大規模災害発生時には、「1週間分」の食料の家庭備蓄が望ましいとされています。(内閣府 防災情報のページ/災害に対するご家庭での備え)

主な公的情報源は以下のとおりです。数値や推奨内容は更新されることがあるため、最新版の確認をおすすめします。

発信元内容活用の仕方
内閣府 防災情報のページ家庭備蓄の考え方、備蓄品リスト全体の方針決めに
農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」家族構成別の食品備蓄量食料の数量計算に
消防庁通電火災、住宅防火に関する注意喚起停電時・復旧時の安全確認に
消費者庁発電機の一酸化炭素中毒、モバイルバッテリー事故機器選定と使用時の注意に
各送配電会社の停電情報停電範囲・復旧見込み発生直後の状況把握に
東京都『東京防災』など自治体防災ブック地域事情に合わせた備え自治体特有のリスク把握に

地域差も無視できません。積雪地帯では暖房喪失が命に直結し、都市部の高層住宅では断水とエレベーター停止が主なリスクになります。自治体が公開しているハザードマップと防災ブックを一度確認しておくと、優先順位が具体的になります。

補足

農林水産省のストックガイドには、家族構成別の必要量を計算できる考え方が掲載されています。「何人×何日分」を紙に書き出すだけでも、備蓄の過不足がはっきりします。

やってはいけないNG対応

停電時のNG行動は火気・発電機・冷蔵庫・通電の4点に集約されます。いずれも命や財産に直結するため、事前に家族で共有しておいてください。

1. ろうそくを裸火のまま使う

明かりの確保にろうそくを使うと、転倒や可燃物への引火のリスクがあります。特に余震が続く状況や、子ども・ペットがいる家庭では避けてください。LEDライトで代替できます。

2. 発電機・カセットコンロを室内で長時間使う

発電機の屋内使用は一酸化炭素中毒の危険があり、消費者庁が事故事例とともに注意喚起しています。カセットコンロも、換気せずに長時間使えば酸素濃度が下がります。調理は短時間にし、必ず換気してください。

3. 冷蔵庫を何度も開ける

開閉のたびに冷気が逃げます。閉めたままなら数時間は保冷できるとされています。中身の確認は一度にまとめて行い、優先して食べるものを取り出したら閉じてください。停電が長引く場合、生鮮品は早めに消費し、匂いや見た目に異常があれば処分する判断が必要です。

4. 復旧時にすべての家電を同時に通電する

復旧の瞬間に大量の家電が一斉に動くと、ブレーカーが落ちたり、発熱器具が無人で作動して火災の原因になったりします。停電中にブレーカーを落としておき、復旧後に1つずつ確認しながら戻す方法が推奨されています。

5. 浸水した家電をそのまま使う

水害を伴う停電の場合、浸水した家電製品は乾いたように見えても内部に水分や汚れが残り、通電で発火するおそれがあります。メーカーや販売店に点検を依頼してください。

注意

停電復旧後に焦げた匂い・異音・変色がある家電は使用を中止してください。判断に迷う場合は使わず、メーカーや電気工事店に相談するのが安全です。

6. 「あるはず」で放置する

買ったつもりのライトが電池切れ、モバイルバッテリーが放電済み、というのは実際に多い失敗です。備えは「持っている」ではなく「今すぐ使える」状態で初めて意味を持ちます。

よくある質問

停電に備える予算はいくらぐらいが目安ですか?

最低限なら1万円台、標準的な家庭で2〜3万円が目安です。優先10品(ライト類・電池・モバイルバッテリー・ラジオ・水・食料)で1〜2万円、カセットコンロや保冷用品を加えて2〜3万円という構成が現実的です。ポータブル電源を導入する場合は別途2万円〜となり、必要性は在宅医療機器の有無で判断してください。

停電は何日分の備蓄をすればよいですか?

最低3日分、大規模災害を想定するなら7日分が公的機関の推奨です。内閣府は大規模災害時には1週間分の家庭備蓄が望ましいとしています。ただし多くの停電は数時間〜1日で復旧するため、まず3日分を確実に揃え、余裕があれば7日分に伸ばす進め方が無理がありません。

モバイルバッテリーと手回し充電器、どちらを買うべきですか?

主力はモバイルバッテリー、手回しは補助という位置づけが実用的です。手回し充電は1分回して得られる電力がごくわずかで、スマホを実用レベルまで充電するのは困難です。10,000〜20,000mAhのモバイルバッテリーを充電済みで保管し、手回しはラジオ機能付きの保険として持つ形が合理的です。

停電中、冷蔵庫の食品はどのくらい持ちますか?

扉を開けなければ冷蔵室で数時間、冷凍室で半日から1日程度が目安とされています。冷凍庫が満杯に近いほど保冷力は高まります。停電が長引くときは、冷凍品を保冷剤代わりにクーラーボックスへ移し、傷みやすいものから消費してください。匂いや変色など異常があれば食べずに処分するのが安全です。

オール電化の家は特別な備えが必要ですか?

必要です。調理・給湯・暖房のすべてが止まるため、カセットコンロと防寒具の優先度が上がります。一方、エコキュートの貯湯タンクには水が残っており、機種によっては非常用取水口から生活用水として取り出せます。取扱説明書で自宅の機種の手順を確認しておいてください。飲用可否は機種により異なるため、必ず説明書の記載に従ってください。

まとめ

停電時に必要なものは、明かり・情報・電源・水食料・体温維持・衛生の6分野です。まずは1万円台で揃う優先10品から始め、季節や家族構成に応じて足していけば十分に実用的な備えになります。

備えの効果を決めるのは金額ではなく、「今すぐ使える状態か」という一点です。今日できることとして、手元のモバイルバッテリーの残量と、家にあるライトが点くかどうかを確認してみてください。

在宅医療機器を使用している場合、電気の確保は健康に直結します。必要な電源容量や停電時の対応については、主治医・機器提供事業者・お住まいの自治体に個別にご相談ください。また、本記事の数値や制度は変更される場合があるため、内閣府防災情報のページや各自治体の最新情報もあわせてご確認ください。

最終確認日:2026年8月22日

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