停電の冬|暖房が止まる夜を乗り切る在宅3ステップと備蓄リスト
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停電の冬|暖房が止まる夜を乗り切る在宅3ステップと備蓄リスト

まな先生解説
こころ質問
すい要点整理

結論:停電した冬の夜、まず何をすべきですか?

ステップ1:生活する部屋を1つに絞る(5分)

  1. 家族全員が集まる部屋を1つ決めます(できれば窓が少なく、南側・上階の部屋)。
  2. 使わない部屋のドアをすべて閉めます。
  3. 廊下やキッチンにつながるドアの隙間に、丸めたバスタオルを置きます。
  4. 浴室・洗面所など、水回りの換気扇まわりからの冷気も塞ぎます。

ステップ2:窓・床・すきまを断熱する(15分)

  • 窓:カーテンを閉め、その内側に段ボールやレジャーシート、プチプチ(気泡緩衝材)を貼る
  • 床:カーペットの下に段ボールや新聞紙を敷く(床からの底冷えを遮断)
  • すきま:サッシのレール部分にタオル、玄関ドアの下に毛布
  • 換気口:完全には塞がない(後述の一酸化炭素対策のため)

ステップ3:体そのものを保温する(随時)

  • 重ね着は「肌に近い順に、化繊→ウール・フリース→風を通さない上着」
  • 首・手首・足首の3か所を隠す(マフラー、レッグウォーマー、手袋)
  • 頭部を覆う(ニット帽)。頭からも熱は逃げます
  • 靴下の重ね履きは締めつけない範囲で。血流を妨げると逆効果です
  • 段ボール+毛布で「テント」を作り、その中で過ごす

冬の停電はなぜ起きる?主な原因を深掘り

冬の停電はなぜ起きる?主な原因を深掘り

原因1:雪・着雪・倒木による設備被害(復旧に数時間〜数日)

  • 道路が塞がれると復旧作業自体が進まず、長期化しやすい
  • 地域単位で発生し、隣の市は通電していることがある
  • 復旧見通しが「未定」と表示されがち

原因2:電力需給のひっ迫(計画的・短時間になりやすい)

原因3:地震・その他の災害

原因4:住宅側の要因(ブレーカー・漏電)

補足

自宅だけの停電なら、ブレーカー復帰で直ることがあります。ただし焦げ臭い、ブレーカーがすぐ落ちる場合は触らず、電力会社や電気工事店へ連絡してください。

停電の原因別・見分け方チェックリスト

確認すること結果想定される原因最初の行動
近所・街灯自宅だけ暗いブレーカー・漏電・契約分電盤を確認
近所・街灯一帯が暗い設備被害・需給ひっ迫電力会社の停電情報を確認
分電盤アンペアブレーカーが落ちた使いすぎ家電を減らして復帰
分電盤漏電ブレーカーが落ちた漏電の可能性自己判断で戻さず連絡
停電情報復旧見込み「数時間」軽微な設備トラブル断熱と保温で待機
停電情報復旧見込み「未定」大規模被害在宅避難か避難所かを判断
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復旧見込みで行動を切り替える

  • 数時間以内:冷蔵庫は開けない。断熱と重ね着で待つ。スマホは節電モードへ
  • 半日〜1日カセットコンロで温かい飲み物。就寝場所を1部屋に集約
  • 1日以上・未定:暖房手段と携帯トイレの在庫を数え、避難所や親戚宅への移動を検討
注意

高齢者・乳幼児・持病のある方がいる家庭では、「未定」と出た時点で早めの移動を検討してください。我慢の判断が最も危険です。

暖房が止まったときの具体的な暖の取り方

段ボールテントの作り方(費用ゼロ)

  1. 床に段ボールを2枚重ねて敷きます(底冷え遮断)。
  2. その上にレジャーシート、さらに毛布を敷きます。
  3. 椅子やテーブルに毛布・布団をかけ、天井と壁を作ります。
  4. 内側にアルミの保温シートを貼ると、体の放射熱を反射できます。
  5. 中に入り、入口も毛布で塞ぎます(完全密閉にはしない)。

湯たんぽ・カイロの正しい使い方

  1. お腹・腰(内臓を温めると全身が温まりやすい)
  2. 太ももの付け根(太い血管が通る)
  3. 首の後ろ
  4. 足元

電気を使わない暖房器具の比較

手段一酸化炭素リスク目安コスト使える場所備考
段ボール+毛布なし0円屋内最も安全。まずこれ
湯たんぽなし(沸かす時は換気)1,500〜3,000円屋内低温やけどに注意
使い捨てカイロなし1個20〜40円どこでも直貼りしない
カセットガスストーブあり1〜2万円換気必須ボンベ消費が速い
石油ストーブ(対流型)あり2〜4万円換気必須停電時も使える型を選ぶ
車の暖房あり(排気)燃料次第屋外・除雪後マフラーの雪に厳重注意
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注意

燃焼式の暖房器具を使う場合は、1時間に1〜2回、数分の換気が推奨されています。眠ってしまうと換気ができません。就寝時は必ず火を消してください。

停電時に使える暖房器具の選び方

ケース別の対処:一人暮らし・子ども・高齢の親

一人暮らしの場合

  • 冬用の寝袋(快適温度0℃前後)を1つ用意すると、布団+寝袋で心強い
  • カセットコンロは1台あれば湯たんぽと調理を兼ねられる
  • 連絡先を1人決めておき、停電時に安否を送る(既読で生存確認)
  • スマホの充電が切れると情報も連絡も断たれるため、モバイルバッテリーは2個

乳幼児・子どもがいる場合

  • 抱っこして大人の体温を分けるのが最も速い保温
  • ミルク用のお湯はカセットコンロで。哺乳瓶の消毒手段も確保
  • 着せすぎによる汗も体を冷やすため、背中に手を入れて汗を確認
  • 暗さへの不安対策に、ランタンやライトを子どもの手元にも

高齢の親がいる(離れて暮らす)場合

  1. 操作が単純な暖房を選ぶ(つまみを回すだけの石油ストーブなど)
  2. 懐中電灯は握力が弱くても点くボタン式、置ける形状のものを
  3. 湯たんぽはカバー付き(低温やけど防止)
  4. 「停電したら電話して」ではなく「こちらから電話する」と決める
  5. 冬の入浴は室温差によるヒートショックにも注意が必要とされています

ペットがいる場合

冬の停電に備える予防・再発防止のコツ

優先順位つき・備蓄リスト

優先度品目目安数量(2人・3日)概算費用
★★★カセットコンロ+ボンベ本体1台+6〜9本4,000〜7,000円
★★★保温シート・毛布人数分+11,000〜5,000円
★★★LEDランタン・懐中電灯2〜3個+予備電池2,000〜5,000円
★★★モバイルバッテリー1人1個以上3,000〜6,000円
★★☆湯たんぽ1〜2個1,500〜3,000円
★★☆飲料水1人1日3L×3日1,000〜2,000円
★★☆携帯トイレ1人1日5回×3日2,000〜4,000円
★★☆加熱不要の食品3日分3,000〜6,000円
★☆☆ポータブル電源1台3〜10万円
★☆☆石油ストーブ(電源不要)1台+灯油18L2〜4万円
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日常でできる「ローリング備蓄」

  1. カセットボンベは鍋シーズンに多めに買い、使ったら補充する
  2. 灯油は冬の間は常にタンク1本を予備として残す
  3. 電池は使う機器と規格を揃える(単3に統一すると管理が楽)
  4. モバイルバッテリーは月1回残量を確認し、50%以上を維持

家の断熱を先にやっておく

情報の入手経路を2つ持つ

専門家・公的情報はどう言っている?

一酸化炭素中毒への警告

石油ストーブやガスストーブなどの燃焼器具を使用する際は、定期的な換気を行ってください。一酸化炭素は無色無臭のため、気づかないうちに中毒に至るおそれがあります。

(消防庁・消費者庁による注意喚起の趣旨)

低体温症・寒さによる健康影響

  • 18℃以上:WHOが推奨する下限の目安
  • 10℃前後:長時間の滞在で体調悪化のリスクが高まる
  • 一桁台:高齢者・乳幼児は特に注意が必要

停電情報・支援情報の一次ソース

  1. 契約中の電力会社の停電情報ページ(復旧見込みが最も早く出ます)
  2. 気象庁(大雪・暴風雪の警報、今後の見通し)
  3. 内閣府防災情報/首相官邸の「災害に対するご家庭での備え」
  4. 自治体の防災アプリ・公式SNS(避難所の開設状況)
補足

電力会社の復旧見込みは更新頻度が高い一方、被害が大きいと「未定」のまま長時間動かないことがあります。「未定=長期化の可能性」と読み替えて準備を進めるのが現実的です。

やってはいけないNG対応7つ

  1. 室内で炭・七輪・練炭を使う:一酸化炭素中毒の危険が非常に高く、屋内使用は避けるべきとされています。
  2. カセットコンロで暖を取る:調理以外の長時間使用は想定されていません。ボンベの過熱による事故のおそれもあります。
  3. 換気せずに燃焼式ストーブを使い続ける:眠気やだるさは中毒の初期症状の場合があります。
  4. 就寝中も燃焼器具をつけたままにする:火災と中毒の両方のリスクがあります。
  5. 雪の中で車のエンジンをかけっぱなしにする:排気口が埋まると排気が車内へ流入するおそれがあります。
  6. お酒で温まろうとする:一時的に体感は温かくなっても、血管拡張により熱が逃げやすくなるとされています。
  7. 「もう少し我慢すれば復旧する」と粘る:高齢者・乳幼児がいる家庭では、早めの移動が最も安全な選択です。
注意

頭痛・吐き気・めまい・強い眠気が複数人に同時に起きた場合は、一酸化炭素中毒を疑い、すぐに窓を開けて屋外へ出て、119番に連絡してください。症状の有無にかかわらず、迷ったら医療機関に相談することをおすすめします。

まとめ:今日できる3つのこと

よくある質問

Q1. 停電中、冷蔵庫の食品はどれくらい持ちますか?

Q2. ポータブル電源は買うべきですか?

Q3. マンションで停電したら、水やトイレは使えますか?

Q4. 石油ストーブは停電中でも使えますか?

Q5. 避難所に行くか、家にとどまるかはどう決めればよいですか?

最終確認日:2026年7月27日

※本記事の内容は執筆時点の一般的な情報に基づいています。制度や公的機関の推奨内容は更新される場合があるため、最新情報は各機関の公式サイトでご確認ください。

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