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非常用持ち出し袋と備蓄の違い|水・トイレを二重に数えない12品目の分け方

非常用持ち出し袋と家庭備蓄の違いを、量の決め方と12品目の振り分け表で整理します。水や携帯トイレは、袋に入れた分を備蓄に数えません。職場や親の家に袋を置くときの数え方、在宅避難と立ち退き避難の判断、大地震後にトイレを流す前の確認も公的資料をもとに解説します。

非常用持ち出し袋と備蓄の違い|水・トイレを二重に数えない12品目の分け方
まな先生解説
こころ質問
すい要点整理

持ち出し袋と備蓄は「量の決め方」が違う

資料持ち出し袋(1次)家庭備蓄(2次)
首相官邸「災害が起きる前にできること」リュックサックに詰めておく。日数の指定はない飲料水は1人1日3L×3日分。大規模災害時は1週間分が望ましい
野々市市避難するときは3日分が目安。水は1人1.5L程度7日分の食料や簡易トイレなど
東京都「風水害に対する備えと行動」必要最低限にする。動きにくくなるほど重くしない最低3日間。1週間やその先も見据える
農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」―食品は最低3日分〜1週間分×人数分
長野市「非常持ち出し品の用意」重さは男性で最大15kg、女性で10kg程度がひとつの目安―
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12品目の振り分け表:兼用できる物と別に数える物

12品目の振り分け表:兼用できる物と別に数える物
品目0次(携帯)1次(持ち出し袋)2次(家庭備蓄)扱い
水500ml(野々市市)1人1.5L程度(野々市市)3L×人数×日数(首相官邸)別に数える
主食飴・栄養補助食品を少し※袋に入る範囲※3食×人数×日数※別に数える
携帯トイレ1〜2回分※5回分※5回×人数×日数(下記)別に数える
常備薬1〜3日分※数日分※医師・薬剤師と相談した日数分別に数える
衛生用品マスク・ウェットティッシュ※1日分程度※ティッシュ・生理用品・ごみ袋※別に数える
お薬手帳・身分証連絡先メモ・アプリ※コピー※原本※分けて置く
眼鏡・入れ歯・補聴器ふだん使っている物予備・ケース・電池※洗浄剤・予備電池※別に用意
現金小銭を含む少額※小銭を含む少額※―別に用意
ライトスマホ・小型ライトヘッドライトか懐中電灯ランタン+予備電池本体は兼用可
ラジオスマホのアプリ携帯ラジオ袋の物を使う兼用可
モバイルバッテリー1台0次と兼用予備+乾電池※兼用可
カセットコンロ―入れないコンロ+ボンベ(首相官邸の備蓄品例)備蓄のみ
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袋を2か所以上に置くとき・親の家に送るとき

  • 消耗品:職場の袋の水・食料・携帯トイレは、家の袋の分としても数えない
  • 道具:職場のライトやラジオは別の建物にあるので、家にはない物として数える
  • 薬:職場の袋にも数日分を入れる。手元に何日分置けるかは、医師・薬剤師に相談する

離れて暮らす親の家に送るとき

  • 子どもが送った水や携帯トイレは、親の家の備蓄として「親の人数×日数」で数える※
  • 送った物の数と期限を自分の手元にも控え、帰省したときに親と一緒に棚の物と照らし合わせる※
  • 農林水産省は、高齢の人や食物アレルギーのある人などに向けた「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」を、同じページで公開している

在宅避難か立ち退き避難か:どちらを厚くするか

  • 洪水で家が倒れたり崩れたりするおそれの高い区域(家屋倒壊等氾濫想定区域)に入っていない
  • 浸水する深さより居室が高い
  • 水が引くまで我慢でき、水・食料などの備えが十分にある

3つの質問で厚くする側を決める

  1. ハザードマップで自宅に色が塗られているか
  • 浸水の区域で、上の3条件を満たさない → 立ち退き避難を前提にして、袋を整える
  • 土砂災害の区域 → 例外の対象外なので、立ち退き避難を前提にする
  • 色がない、または3条件を満たす → 在宅避難を前提にして、備蓄を厚くする
  1. 集合住宅か → はいなら、携帯トイレの備蓄を優先する(次の章)※
  2. 高齢の家族・持病のある人・乳幼児・ペットがいるか → はいなら、薬・介護用品・ミルク・ペット用品を1次と2次の両方に足す※
注意

内閣府のフローと東京都の条件は、風水害のときの判断です。地震のあと家に残れるかは建物の被害しだいで、どちらの資料も扱っていません(編集部注)。また内閣府のフローは、色が塗られていなくても、周りより低い土地や崖のそばに住む人は、市区町村の避難情報を参考に避難するよう書いています。

大地震のあと、家のトイレを流す前に

  • 排水管などの安全が確認できるまで流さないほうがよい:54.1%
  • 汲み置きの水などがあれば流してよい:22.3%
  • 問題なく流してよい:12.5%
  • わからない:10.8%
  1. 確認先:集合住宅なら、まず管理会社に問い合わせます(東京都下水道局)。連絡先を控えておきます。
  2. 確認が取れるまでの使い方:携帯トイレか、区市町村が用意したトイレを使います(東京都下水道局)。家にいる間は備蓄の携帯トイレを使い、袋の分は途中で立ち退き避難になったときのために残しておきます※。

点検で数え直すタイミング

  • 食料・水・電池・携帯トイレの期限
  • 世帯の人数と日数(2次の量の掛け算をやり直す)
  • 玄関・キッチン・寝室など分けて置いた場所の合計が、計算した量に届いているか

※この記事は一般的な情報提供を目的としています。持病・服薬・介護が必要な方の備えは、医師・薬剤師やお住まいの自治体にご相談ください。勧められる品目や日数は、自治体によって違うことがあります。出典は本文中にリンクしています。

最終確認日:2026年10月2日

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