非常食 保管場所はどこがいい?|家族と高齢親のための3条件と配置表
防災備蓄の教科書 / 記事

非常食 保管場所はどこがいい?|家族と高齢親のための3条件と配置表

/
まな先生解説
こころ質問
すい要点整理

非常食 保管場所はどこを選べばよい?

  1. 自治体のハザードマップで、自宅周辺の浸水などの想定を確認する。
  2. 食品の保存表示を読み、直射日光や熱、湿気を避けられる場所を探す。
  3. 家具が倒れた場合の通路と、収納扉の開けやすさを確認する。
  4. 本人が取り出し、運び、開封できるか試す。

収納したのに使えない主な原因

収納したのに使えない主な原因
原因家庭で起こりうる例見直す点
保存環境が合わない調理熱が伝わる棚、湿った床下表示どおりの環境か
取り出せない転倒した家具が収納扉をふさぐ家具固定と通路
本人が使えない水の箱が重い、ふたを開けられない小分けと開封確認
分散先が同時に使えなくなる同じ階の収納がともに浸水する階と被害の受け方
横スクロールできます
注意

分散先の数だけでは判断できません。同じ浸水や家具転倒で、まとめて使えなくならないか確かめます。

原因別に見分ける備蓄 収納の候補

保存表示と収納環境を照らし合わせる

候補活用しやすい点候補から外す・改善する条件
キッチン収納日々の消費と補充がしやすいコンロの熱、漏水、落下物がある
廊下収納家族が場所を共有しやすい箱が通路にはみ出す、扉がふさがる
押し入れ・クローゼット食品と水を分けて収めやすい奥に埋もれる、湿気や強いにおいがある
ベッド下空きスペースを使える本人がかがめない、引き出せない
シンク下・床下収納既存の空間を使える湿気、漏水、洗剤との近接がある
横スクロールできます

シンク下は条件を確認してから決める

浸水と地震に備える具体的な配置手順

在宅避難の可否から確認する判断図

順番・分岐はいいいえ・未確認
① ハザードマップと自治体情報で在宅避難の条件を確認できた?②へ自治体へ確認。自宅外への避難計画を優先
② 候補場所の階は浸水条件に適している?③へ別の階・場所を検討
③ 食品表示の保存条件を守れる?④へ保存環境を改善するか移動
④ 家具転倒や落下物で取り出し口がふさがれない?⑤へ家具対策や配置変更後に再確認
⑤ 本人が踏み台なしで届き、運べる?保管候補にする高さ・容器・小分け方法を変更
横スクロールできます

条件を満たす階の中で低く分ける

注意

棚の上段に水を上げるだけでは、水害対策になりません。備蓄の移動は平時に行い、避難が必要な場面では持ち運びより避難を優先します。

備蓄 水 保管場所は必要量と重さから決める

人数と日数を本数・箱数に変える

  1. 必要量=3×N×D[L]。
  2. 必要本数=必要量÷Bを端数切り上げ。
  3. 箱購入時の箱数=必要本数÷Cを端数切り上げ。
条件:2L・6本入り必要量必要本数箱購入時
1人・7日21L11本2箱・24L
2人・7日42L21本4箱・48L
横スクロールできます

配置先ごとの重さと寸法を記録する

配置先本数水量水だけの概算重量容器込み実測重量箱外寸:幅×奥行×高さ棚の耐荷重
廊下収納の低い位置6本12L約12kg要実測要実測要確認
寝室収納の低い位置6本12L約12kg要実測要実測要確認
合計12本24L約24kg未測定配置別に判断合算で判断しない
横スクロールできます
注意

入る大きさでも、載せられる重さとは限りません。耐荷重が不明な棚は、取扱説明書やメーカーで確認しましょう。

備蓄 置き場所がない家・高齢親への対処

家庭のケース配置の工夫最後に確かめること
一人暮らし・収納が少ない普段食べる食品を台所へ、予備を別収納へ総量を把握でき、通路を狭めないか
家族で暮らす共通食品と個人用食品を表示して分散誰でも場所と対象者が分かるか
高齢親の家箱単位でなく、扱える本数や容器で配置かがむ・運ぶ・開ける動作ができるか
浸水が想定される家判断図で適する階と避難計画を確認水と食品の両方にアクセスできるか
横スクロールできます

期限切れと取り出せない配置を防ぐ点検表

家族で使える配置点検シート

候補食品・対象者数量・期限保存表示熱や湿気洗剤等との近接浸水条件転倒物による閉塞踏み台なしでの取り出し本人の運搬・開封水へのアクセス家族への場所共有改善内容写真・取り出し確認日
キッチン
廊下収納
寝室
押し入れ
上階の収納
横スクロールできます

消費・補充と点検をつなげる

  1. 期限の近い食品を手前に置き、包装の傷みも見る。
  2. 普段の食事で使い、食べやすさや開封方法を確認する。
  3. 消費分を補充し、数量と期限を更新する。
  4. 配置を変えたら写真を撮り直し、家族へ共有する。

公的情報から分かる備蓄量と管理の考え方

補足

発表年を確認できない資料は、その旨を明記しています。確認日を発表年として扱ってはいません。

やってはいけないNG対応と今日の見直し

避けたい対応見直し方
水の箱を吊戸棚や天袋へ置く適する階の低い位置へ分ける
廊下や出口を備蓄で狭める通路を確保できる収納内へ移す
期限が長いので点検しない期限と包装を定期的に確認する
水を洗剤や灯油などの近くに置く強いにおいのある物から離す
食料だけ分散し、水は一か所に集める各食品から水へアクセスできるか確認する
横スクロールできます

よくある質問

非常食をベッド下に置いてもよい?

非常食は玄関に全部まとめてよい?

備蓄水は箱から出して収納してよい?

高齢親が自分で開封できない場合は?

注意

本人の食事条件と避難の条件は、必要に応じて相談しましょう。治療食や飲み込みへの配慮は医師・管理栄養士、取り出す動作は介護の支援者、在宅避難の可否は自治体の防災窓口へ確認してください。

最終確認日:2026年9月20日。

関連記事