窓ガラス飛散防止フィルムの貼り方|貼る前3分診断と助成の落とし穴
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窓ガラス飛散防止フィルムの貼り方|貼る前3分診断と助成の落とし穴

まな先生解説
こころ質問
すい要点整理

結論:窓ガラス飛散防止フィルムの貼り方は「3分診断」から始めます

最初にやること3つ(所要3分)

  1. 窓に近づいてガラスを見る:金属の網が入っていないか、ガラスが2枚並行に入っていないか、光を当てて薄い色や反射膜がないかを確認します。
  2. 「お住まいの市区町村名+ガラス飛散防止フィルム 補助」で検索する:65歳以上世帯や障害者手帳保有世帯などが対象の制度が各地にあります。
  3. 家の窓に優先順位をつける:全部の窓に貼る必要はありません。寝室と避難動線を最優先にします。

なぜ「貼り方」より先に判定なのか

注意

本記事の助成額・期間は執筆時点の各自治体の公開情報に基づく一例です。制度は年度ごとに変わるため、必ずお住まいの自治体の最新の公式ページで条件・受付期間・対象者をご確認ください。

そもそも飛散防止フィルムは何を防いでくれるのか?

そもそも飛散防止フィルムは何を防いでくれるのか?

一般社団法人日本規格協会のプレスリリース(2024年5月20日)によると、JIS A 5759は2024年5月20日に改正発行され、安全性・防犯性に加えて省エネ効果(日射熱取得率・熱貫流率)を評価できるよう見直されました。厚さ3mmの板ガラス以外に貼った場合の性能評価も可能になっています。

地震で何が起きるのか(データで確認)

台風・突風ではどのくらいの風で割れるのか

貼る前3分診断|このガラスに貼っていいか、制度は使えるか

Q1:あなたの家のガラスはどのタイプですか?

見た目の特徴ガラスの種類判断
中に金属の網(ワイヤー)が見える網入りガラス熱割れリスクが高い。製品の施工可否表示を必ず確認
サッシ断面に2枚のガラスが並行に入っている複層(ペア)ガラス製品により施工不可。要確認
光を当てると薄く色がある・反射膜があるLow-E複層/熱線吸収ガラス「Low-E複層ガラスに貼らないでください」と明記された製品が実在。要確認
透明な1枚ガラスフロート板ガラス一般的なDIY用フィルムの想定対象
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  1. 透明1枚ガラスだった → 製品パッケージの注意書きを一読し、DIY施工へ進みます。
  2. 網入り・複層・Low-E・熱線吸収だった → 製品パッケージやメーカーサイトの「施工不可ガラス」表記を確認します。
  3. 施工不可の記載があった → 貼らずに、熱割れ計算に対応した製品を選ぶか、業者施工を検討します。
注意

網入りガラスやLow-E複層ガラスにフィルムを貼ると、ガラスが吸収する熱が増えて熱割れが起きる可能性があるとされています。判断に迷う場合は自己判断で貼らず、製品の取扱説明書とメーカー・施工業者への確認を優先してください。方位(西日が強く当たる面)やカーテンとの組み合わせも熱の条件を変えます。

Q2:世帯に65歳以上・障害者手帳保有者などはいますか?

  • 足立区:家具等転倒防止工事・窓ガラス飛散防止工事助成の上限は10万円(従来5万円から拡充)。1世帯1回のみ(10年経過後は再申請可)、区内施工業者による施工が必須で、契約前の事前申請が必要。契約後の申請は対象外です。令和9年(2027年)3月31日までに工事完了手続きが必要とされています。
  • 葛飾区:ガラス飛散防止フィルム補助の限度額は20,000円。世帯全員が満65歳以上、身体障害者手帳1・2級、愛の手帳1・2度のいずれかに該当することが条件で、「自分で貼る」「自分で業者手配」「区指定業者利用」の3方式から選べます。賃貸住宅は管理者の承諾書が必須です。
  • 横浜市南区:設置費用の2/3(上限23,400円)、フィルム単価は1㎡あたり7,000円が基準。対象はリビングや寝室等の窓で、家具付属のガラスは対象外。令和8年度の申請期間は2026年6月1日〜11月30日(必着)とされています。
  • 今治市:家具転倒防止器具およびガラス飛散防止フィルムの購入・設置費用の一部を補助しており、首都圏に限らず全国の自治体に同種の制度が存在します。

Q3:持ち家ですか、賃貸・親名義ですか?

どの窓から貼るべき?優先順位スコアシート

採点項目点数
① 就寝場所(ベッド・布団)から3m以内にある+3
② 停電時の避難動線(廊下・玄関・階段)に面している+3
③ 高齢の親・子どもが1日2時間以上過ごす部屋にある+2
④ 床から腰高より下まで続く大きなガラス(掃き出し窓)+2
⑤ ベランダ・道路側で飛来物が当たりやすい+1
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  • ①就寝中は無防備です:夜間に被災した場合、靴を履いていない状態で破片の上を歩くことになります。寝室の窓が最優先である理由はここにあります。
  • ②逃げ道が塞がれると避難できません:玄関・廊下のガラスが割れると、停電下で破片を踏まずに外へ出るのが難しくなります。
  • ⑤方角より「当たりやすさ」で見ます:道路沿いや隣家との距離が近い面は、飛来物のリスクが上がります。
補足

横浜市南区の補助は「リビングや寝室等の窓」が対象で、家具付属のガラスは対象外とされています。ただし食器棚のガラス扉は、割れた食器やガラスでのけが(東京消防庁, 2026年)に直結する箇所です。助成対象外でも、別途フィルクや飛散防止の対策を講じる価値は高いといえます。

窓ガラス飛散防止フィルムの貼り方|手順とコツ・失敗の回避

準備するもの

  • 霧吹き(1L程度入る大きめが作業しやすい)
  • 中性洗剤(食器用で可)
  • スキージー/水切りヘラ
  • カッター(刃は折って新しい面を使う)とカット定規
  • ペーパータオル・タオル数枚
  • 養生シート・養生テープ(床と窓下、サッシまわり)
  • メジャー

手順(番号どおりに進めます)

  1. 養生する:洗剤水を大量に使うため、床・窓下・サッシ溝を養生シートとタオルで保護します。ここを省くと後片付けで疲弊します。
  2. 採寸する:ガラス面の縦横を測り、フィルムをガラスより1〜2cm大きめにカットします。ぴったりに切ると位置合わせの余地がなくなります。
  3. 徹底的に清掃する:ホコリ・油分・サッシ溝の汚れを施工液とスキージーで落とします。仕上がりの9割はこの脱脂で決まります
  4. 粘着面を濡らす:保護フィルムを剥がしながら、粘着面にも施工液をたっぷり吹きます。乾いた面同士が触れると即接着して貼り直せません。
  5. 仮貼りして位置を決める:ガラス面にも施工液を吹き、フィルムを載せて「泳がせ」ながら位置を合わせます。
  6. 中央から外へ水を抜く:スキージーを中央から上下左右へ動かし、水と気泡を押し出します。力任せに擦らず、一定方向へ均等に。
  7. 余分を切る:窓枠まわりに1〜2mmの隙間を空けて、カッターと定規で余分を切り落とします。隙間ゼロだと端が浮きやすくなります。
  8. 拭き上げて乾燥させる:はみ出た水分を拭き取り、乾燥期間を待ちます。

「コツ」と「失敗」の分かれ目

  • ゴミが入る:清掃が甘い、または風のある日に窓を開けて作業している。作業中は室内のホコリを立てない。
  • 貼り直せなくなる:施工液の量が足りない。粘着面・ガラス面の両方をしっかり濡らします。
  • 端が浮く/めくれる:窓枠との隙間を取らずに切っている、または水が残ったまま強く押し出していない。
  • 細かい水泡が残る:乾燥途中の正常な状態のことがあります。数日〜数週間かけて抜けることが多いとされているため、慌てて剥がさないでください。

貼る「時期」と乾燥期間

注意

真冬の朝や真夏の直射日光下は施工に不向きです。防災意識が高まる年末年始や台風シーズン後に作業する方は、気温と窓面の温度を確認してから着手してください。乾燥中は強く拭いたり、窓を開閉して衝撃を与えたりしないようにします。

費用と手段の比較|DIY・業者・助成・養生テープ・ガラス交換

手段費用目安(1.8㎡)所要時間飛散防止の効き方飛来物の貫通耐用期間賃貸網入り・Low-E複層
①市販フィルムをDIYフィルム実売価格のみ30分〜1時間/枚破片を面で保持対象外(貫通防止は別区分)製品の保証年数を確認承諾があれば可製品の施工可否表示を要確認
②業者に施工依頼約7,500円/㎡×1.8=13,500円+基本工事費5,000〜10,000円半日程度破片を面で保持(施工品質が安定)同上同上承諾必須業者が可否判断
③自治体助成を使って施工横浜市南区モデル:12,600円→補助2/3で自己負担約4,200円/葛飾区モデル:上限2万円まで補助申請含め数週間〜同②同上同上承諾書必須業者・区の判断による
④養生テープ米印貼りテープ代のみ5分/枚貼っていない部分に衝撃が来れば無対策と同等対象外数日〜数週間(粘着劣化)熱割れ懸念は小さい
⑤防災安全合わせガラスへ交換ガラス交換費(サッシ・寸法で大きく変動)発注〜工事で数週間ガラス自体が中間膜で破片を保持製品仕様による長期原則不可(所有者判断)ガラスごと交換のため該当せず
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貼ったあとの運用|貼り替え時期と「効かない状態」の見分け方

貼り替えの目安はどのくらい?

  • 端からめくれてきた、浮きが広がっている
  • 黄変・白濁している
  • 触ると粉が出る、ひび割れのような線が入っている
  • 貼り付け直後ではないのに気泡が増えてきた

養生テープの米印貼りはどう位置づけるか

やってはいけないNG対応

  1. ガラス種類を確認せずに貼る:網入り・Low-E複層・熱線吸収ガラスは熱割れの可能性があります。「Low-E複層ガラスに貼らないでください」と明記された製品も実在します。
  2. 助成の事前申請より先に契約・購入する:足立区は契約後の申請は対象外と明記しています(足立区, 2026年)。
  3. 賃貸・親名義の家に無断で貼る:葛飾区・足立区とも所有者/管理者の承諾を求めています。退去時のトラブル回避の意味でも先に確認します。
  4. 飛散防止フィルムに防犯性能を期待する:JIS A 5759では飛散防止と貫通防止は別区分です(日本ウインドウ・フィルム工業会, 2024年)。
  5. 乾く前に触る・こする:気泡や端の浮きの原因になります。夏季12時間・冬季24時間が目安とされる乾燥期間を守ります。
  6. 屋外用でないフィルムを外貼りする:多くの製品は室内側からの施工を前提としています。取扱説明書の指定に従ってください。
  7. 高所を無理にDIYする:脚立作業でのけがは本末転倒です。2階以上や大型窓は業者施工を検討します。
注意

施工の可否や熱割れリスクの最終判断は、製品メーカー・ガラス施工業者など専門家にご相談ください。助成制度の適用可否は自治体の窓口が最終判断となります。本記事は一般的な情報整理であり、個別の住宅・制度の適用を保証するものではありません。

よくある質問

飛散防止フィルムの貼り方でいちばん失敗しやすいのはどこですか?

ガラスフィルムで熱割れが起きるのはどんなガラスですか?網入りガラスは貼れませんか?

ガラス飛散防止フィルムの補助金・助成はどこで確認できますか?

賃貸に飛散防止フィルムを貼っていいですか?

飛散防止フィルムの耐用年数と貼り替え時期の目安は?

まとめ|今日やる3つのこと

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